~ものづくりの技術を
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企業の未来を動かす
外国人材の可能性

会社概要

【製造業】

昭和精工しょうわせいこう株式会社かぶしきがいしゃ

社員数 630名
住所 大阪府岸和田市臨海町20-2
設立年月 1961年7月
資本金 8,000万円
URL https://www.showaseiko-osaka.co.jp

外国人社員について

外国人採用を始めた時期 2007年より 外国人社員の人数 100名
外国人社員の国籍 タイ、中国、トルコ、ベトナム 職務内容 製造・技術

MEET IN OSAKA 活用事例

  • 活用したこと

    1. 対面合同企業説明会(10月/1回)

    2. オンライン合同企業説明会(9月/1回)

  • 結果

    2024年春入社 技術職2名採用(国籍:タイ1名/ベトナム1名)

  • 工夫・良かった点など

    1. 合同企業説明会では、企業理念や仕事内容に加え、給与や休暇など当社の待遇面でのアピールポイントを説明することで参加者の関心を高め、期待以上のエントリー数を獲得できた。

    2. 対面の合同企業説明会には、高い日本語能力を持つ技術系の人材が参加しており、将来のビジョンが明確な方が多いことが印象的だった。ブース訪問者とのコミュニケーションを通じて、外国人材が求めるサポート体制を見直すきっかけにも繋がった。

外国人材採用のきっかけ・取り組み

日本のものづくりを繋ぐ、新たな担い手との出会い

昭和精工株式会社は、多種多様な機械の中で、軸を滑らかに回転させるための部品「ベアリング」と、車の安全な走行を支える自動車部品を製造しています。素材から製品になるまで “一貫生産”できる高い技術と設備を持つ、創業60年を超える老舗メーカーです。

団塊世代社員の定年を前に、それまで培ってきた技術を受け継ぐ若手技術者の確保が課題となっていました。そこで2007年よりベトナム人技能実習生の受け入れを開始、外国人材のポテンシャルに気づき、以来、外国人材の採用を行っています。
現在は、技能実習生だけでなく、生産現場で技術を磨きながら、特定技能1号や2号に合格する人材も増え、約100人の外国社員が活躍しています。その中には、多様な経験を積み役員として経営に携わる外国人社員もいます。

インタビューを受けていただいた
左:岡崎 竜也 氏(人事企画室/第1人事係)
右:ディン ズイ フォン 氏(2023年入社/1生係/ベトナム国籍)

在留資格が異なる外国人材の育成ステップを考える

人材の育成は、短期間ですぐに成果が出せるものではありません。時間をかけて、知識と経験を積み重ねていく必要があります。技能実習生は働ける期間が限られるため、人材育成の観点から、継続して当社で働きたい方に向けて、特定技能1号、更には特定技能2号と、段階に応じて資格取得を支援しています。
2022年からは、外国人社員の活躍の場を拡大し、高度人材の採用にも力を入れています。大阪府MEET IN OSAKAの合同企業説明会など、外国人材に出会えるイベントへの積極的な参加や、留学生が多く在籍している大学・専門学校を訪問し、関係構築を図ることで、優秀な人材の採用に繋げています。

自動車部品の測定・補正を行う生産ライン

外国人材の活躍・定着への取り組み

サポート専任の外国人社員を配置し、より安心して働ける環境を

入社後は、日本人の新入社員と同様に、入社1か月、3か月、半年、その他も節目ごとに、人事担当が各拠点をまわり、対面で面談を行っています。定期的な面談で、業務における困りごとなどをヒアリングし、内容を上司にフィードバックした後に、人事担当者と所属部門長が一緒にフォローすることで、人材の定着に繋げています。
現在、当社の外国人社員の過半数はベトナム出身者です。これまで現場の意思疎通に関しては、翻訳アプリの活用や日本語が得意な外国人社員が簡単な通訳をするなど、現場の裁量や状況に任せていましたが、2022年よりサポート専任のベトナム人社員を採用し、通訳だけでなく外国人社員の仕事面や精神面でのフォローも行っています。そのおかげで、社員同士のコミュニケーションが円滑になり、作業効率も上がるなど、現場からも導入してよかったとの声が挙がっています。また言語の問題が解決されたことで、新たに外国人材を採用する際に必要となる手続き業務がスムーズになったことも、人事担当者としては嬉しい効果でした。
サポート専任社員の配置のほかにも、働く現場の表示板や安全研修の資料などにベトナム語を併記することで、より安全に働けるよう、環境整備にも取り組んでいます。

6ヵ月の研修期間を経て、生産ラインを任される

外国人材活用の今後の展望・将来像

外国人材が管理職をめざせる環境へ

当社の外国人社員は向上心が高く、成長が早いと感じています。2023年に入社したフォンさんは、何事にも一生懸命で、ひたむきな姿勢から上司や周りの社員からも一目置かれています。フォンさんだけでなく、各部門で働いている外国人社員の皆さんには、長く働き、管理職をめざす人材に育ってほしいと期待しています。
一方で、外国人社員が長く働くための在留資格の取得については、企業側としても日々試行錯誤や努力を重ねています。技能実習生や特定技能1号・2号、高度人材は、それぞれ在留期間に違いがあるため、それぞれの資格にあわせて、延長や切替の手続きなど、本人の力量と希望を考慮し、最大限サポートしています。
また、在留資格だけでなく、給与や休暇、寮の整備など待遇面の充実を図り、社員がより働きやすい環境を整えていきたいと思います。

上司や先輩からのOJTを通じて知識やスキルを学ぶ

Voice 企業からのメッセージ

今後は、特定技能や高度人材を中心に、外国人材の採用を継続していきたいと考えています。そのためには、評価制度の整備や勤務体系の見直し、待遇向上など、取り組むべき目標と課題がたくさんあります。
国籍に関係なく、社員一丸となって「働きやすい環境づくり」をめざし、努力していくつもりです。「安全」に対する意識や「守るべきルール」は日本人も外国人も同じですので、安全研修や現場でのOJTなど、これまで培ってきたノウハウ活用しながら外国人社員に研修を行っているのですが、その際には、日本語の研修資料にベトナム語の補足をつけることで、外国人社員が理解不足とならないよう心がけています。

岡崎 竜也 氏(人事企画室/第1人事係)

Voice 外国人材からのメッセージ

日本の基幹産業である自動車業界に興味があり、専門学校の先生の勧めもあって応募しました。自動車部品の製造現場を見学した際には、「自分もやってみたい!」と非常にワクワクしたことを覚えています。同期に外国人がいなかったので、最初は不安もありましたが、入社前の引っ越しを、先輩社員に手伝ってもらったり、休日は食事に誘ってもらったりと、あっという間に打ちとけることができました。また仕事上でミスをした時は、「それも経験になるから」と励ましてくれるなど、同僚の温かさに助けられています。
現在は自動車部品の測定・補正などを行う業務に携わっています。初めは分からない専門用語ばかりでしたが、すぐにメモを取って覚えることを習慣化することで、理解が深まりました。今後は別の機械も扱えるよう経験を積み、仕事の幅を広げていきたいです。
また、充実したプライベートを過ごすことにより、一層仕事に打ち込めています。大阪には美味しいものが多く、USJなどレジャースポットもあり、魅力的なところが沢山あるので、今後は運転免許を取ってもっといろんなところに出かけてみたいです。

ディン ズイ フォン 氏(2023年入社/1生係/ベトナム国籍)

大阪府「令和6年度 外国人留学生等マッチング支援事業」は
大阪府より株式会社パソナが受託、運営を行っております。

【お問い合わせ先】
大阪府「令和6年度 外国人留学生等マッチング支援事業」
住所:〒530-0001 大阪市北区梅田一丁目13番1号
メール:globaltalent@pasona.co.jp
電話:06-7636-6060(月~金 9:00~17:30) 
FAX:06-7636-6381
受託期間:令和7年3月31日まで