枠にとらわれず
世界中から優秀な人材を採用
キャリアプランの明確化で
人材定着を図る

会社概要

【飲食】

マルシェ株式会社かぶしきがいしゃ

社員数 796名(正社員141名、契約社員655名)
住所 大阪府大阪市阿倍野区阪南町2-20-14
設立年月日 1972年9月8日
資本金 1億円
URL https://www.marche.co.jp

外国人社員について

外国人採用を始めた時期 2019年より 外国人社員の人数 5名
外国人社員の国籍 タイ、中国、ベトナム 職務内容 通訳、運営指導、店舗運営

MEET IN OSAKA 活用事例

  • 活用したこと

    1. 対面合同企業説明会(10月)

    2. オンライン人材マッチングサービス

  • 結果

    2024年春入社 店舗運営職の採用(国籍:ベトナム)

  • 工夫・良かった点など

    1. 合同企業説明会では、留学生から技人国採用に関する質問を多く受け、特定技能1号だけでなく、技人国での採用へと枠を広げるきっかけとなった。

    2. オンライン人材マッチングサービスは、日本全国の外国人材と面談が可能。採用機会拡大のツールとして今後も活用したい。

外国人材採用のきっかけ・取り組み

小型飲食チェーンを軸に、関西圏で店舗数を拡大

マルシェ株式会社は「八剣伝」「酔虎伝」など居酒屋業態を中心に、全国に308店舗(2023年3月31日時点)を展開する飲食チェーン運営会社です。当社は1970年に酒販店併設の立ち飲み居酒屋からスタート、その後、本社のある関西圏を中心に全国に店舗を構え、海外にも加盟店を展開しています。
2019年、飲食業界の人手不足を考慮し、ダイバーシティ採用の一環として「外国人社員教育プログラム」の導入を進めるため、教育担当としてベトナム国籍の方を採用しました。2020年から本格化した新型コロナウイルス感染拡大により、プログラムは実現しませんでしたが、この取り組みが当社における外国人材採用の大きなきっかけとなり、コロナ禍が収束に向かう中、2022年より本格的に開始することとなりました。

インタビューを受けていただいた
左:上田 慶太 氏(管理部/副部長)
中央:サンウォンサー ピチャーモン 氏
(心八剣伝昭和町店/2022年入社/タイ国籍)
右:堀内 健司 氏(管理部 人事課)

足を運んで切り開く採用ルート

外国人材の採用について、当初は採用ルートの開拓に大変苦労しました。社長自ら日本語学校や専門学校をはじめ、外国人材受け入れを推進するコミュニティに直接足を運んだことで、遠く北海道の日本語学校からの紹介で採用に成功したケースもあります。現在「心八剣伝昭和町店」で活躍しているピチャーモンさんも北海道の日本語学校を卒業し、大阪に来ていただいたケースです。学校と密に連携を図り、採用基準を明確に伝え、外国人材の進路希望を面接の中でしっかりヒアリングすることで、内定までスムーズに進められるよう工夫しています。
一度に大勢の求職者と出会える合同企業説明会等のイベントに参加することも大切ですが、「自らの足で開拓する」ことも大切だと実感しています。

ピチャーモン 氏が調理・接客を担当している「心八剣伝昭和町店」

外国人材の活躍・定着への取り組み

社員としてのキャリアプランを5年先まで明確に提示

入社1年目の外国人社員には、毎月1回の研修を行います。この研修では、社則やビジネスマナーといった基礎知識から、売上・在庫管理など実務に必要な内容まで学びます。また悩み相談の時間も設けており、人事担当者とのコミュニケーションを図る機会にもなっています。
良い人材を育てるためには、良い職場環境が不可欠です。過去に外国人アルバイトと良好な関係を築いた店長がいる店舗に配属するなど、働く環境にも配慮しています。
環境が整うと、相乗効果も期待できます。2022年入社のピチャーモンさんは、努力家で、周囲を笑顔にさせてくれる存在です。おかげで店舗内でのチームワークも向上し、社員が互いに良い影響を与え、活気ある職場作りへと繋がっています。
また、当社では外国人社員の5年後のキャリアプランを明確に提示しています。特定技能1号取得者は3年で副店長、5年で店長、その間に特定技能2号評価試験に合格することを目標にしています。技人国ビザ取得者は2年で副店長、3年で店長就任をめざし、その後は外国人社員の指導にあたってもらう形が理想です。
会社として外国人社員に将来期待していることを伝え、キャリアプランを明確にし、定期的に研修を行うことで、5年後の目標に向けてやりがいを感じながら働いてもらえる環境を整えています。

お客様に、笑顔で「おいしい・楽しい」を提供したい
ピチャーモン 氏

外国人材活用の今後の展望・将来像

教育・研修システムを充実させ、ダイバーシティ採用を始動

2024年からは、本格的にダイバーシティ採用を始動させます。2024年4月には、ベトナム、ミャンマー、ネパール、ロシアと、多様な国籍の外国人社員が10名入社する予定であり、外国人材の採用を本格的に開始した2022年からの2年間で培った、現場への理解促進の方法や研修ノウハウなどをフルに発揮して、外国人社員の活躍を後押ししていきます。また外国人材だけでなく、女性、高齢者、障がい者などの枠にとらわれず、優秀な人材を採用していく考えです。若くて体力のある男性を重要視するイメージがある飲食業界の風潮をそのまま踏襲するだけでは、今後ますます深刻になる人材不足を解消できないと考えています。「優れた人の元には優れた人材が集まる」という考えのもと、これまで外国人社員に向けて行ってきた教育・研修の取り組みを、多方面に応用し、着実に社員を育成していきます。
2023年には、役員や部門長、各地域の主要社員からなる「外国人材活躍プロジェクト」を社内に発足させました。社内の様々なセクションの社員を構成メンバーに任命することで、多角的な視点で外国人材をサポートするとともに、構成メンバーから周囲の社員に、外国人材活躍に対するビジョンを徐々に波及させていきます。
バックグラウンドの異なる多様な人材が共に働くことで、想定以上の化学反応が生まれることを期待しています。

上田 慶太 氏(管理部/副部長)

Voice 企業からのメッセージ

人手不足だから外国人材を採用するのではなく、国籍にとらわれず世界中から優秀な人材を採用していこうという考え方へシフトさせ、2024年からのダイバーシティ採用をきっかけに様々なことを受け入れる会社になりたいと思っています。
外国人材の採用を開始するにあたり、実際に募集してみると、想像以上に応募があり、飲食業界の需要の高さを実感しています。
入社後に「どのように育てていくのか」、「どうなってほしいのか」とキャリアプランを明確化したうえで採用に取り組み、目標を共有することで、人材の定着につながることがわかってきました。
これから多様化する人材に備えて試行錯誤しながらも、社内だけでなく飲食業界全体の活性化にも貢献していきたいと思っています。

堀内 健司 氏(管理部 人事課)

Voice 外国人材からのメッセージ

母国のタイで大学を卒業後、北海道の日本語学校に進学しました。学校からの紹介と、大阪に憧れがあったため、マルシェに応募しました。面接はオンラインでしたが、画面越しでも社長や人事担当者の雰囲気が良く、自分の性格とマッチしそうだと感じて入社を決意しました。
現在は接客と調理等の店舗業務を担当しています。勤務している店舗には20代から40代までのスタッフが在籍していますが、年齢の垣根を越えて友達のように接してくれるので、楽しく仕事に励んでいます。入社当初は方言の聞き取りや難しい漢字の入ったメニューの読み取りなど、日本語面で苦労しましたが、月1回の研修のおかげで日本語も上達しました。「わからないことは、わかったふりをせずその場で確認する」ということを入社当初から一貫して心がけています。
今後はキャリアプランを実現させることはもちろん、タイ語・日本語に加え英語が話せるので、語学力を活かし海外出店の際のコーディネーターの仕事にもチャレンジしてみたいです。

サンウォンサー ピチャーモン 氏
(心八剣伝昭和町店/2022年入社/タイ国籍)

大阪府「令和6年度 外国人留学生等マッチング支援事業」は
大阪府より株式会社パソナが受託、運営を行っております。

【お問い合わせ先】
大阪府「令和6年度 外国人留学生等マッチング支援事業」
住所:〒530-0001 大阪市北区梅田一丁目13番1号
メール:globaltalent@pasona.co.jp
電話:06-7636-6060(月~金 9:00~17:30) 
FAX:06-7636-6381
受託期間:令和7年3月31日まで