【食品原材料商社】
社員数 | 90名 |
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住所 | 大阪府大阪市東成区大今里南1-1-26 |
設立年月日 | 1956年10月24日 |
資本金 | 2400万円 |
URL | https://www.kanezen.com |
外国人採用を始めた時期 | 2017年頃~ | 外国人社員の人数 | 1名 |
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外国人社員の国籍 | 台湾 | 職務内容 | 営業 |
対面合同企業説明会(8月)
内定後フォローアップ研修(2月)
2024年春入社 営業職の採用(国籍:台湾)
対面合同企業説明会では、自社の豆菓子の試食を用意。自社製品を直接食べてもらい「おいしい」と感じてもらうことで、企業への関心度を高めた。
合同企業説明会では、参加者とのコミュニケーションを重視。企業側から一人ひとりに質問を投げかけて親近感や企業の雰囲気が伝わるように努めた。
MEET IN OSAKAは、人材のマッチング機会だけでなく採用後のフォローアップ研修等が充実しているのも魅力。今回採用に成功した外国人内定者の、入社前の不安解消に役立てたい。
株式会社かね善は1930年に創業し、大阪府を拠点に、豆類、雑穀、調味料、小麦粉などの粉類をメイン商材として卸売業を続けてきました。国内では、東京、仙台、福岡、石川、滋賀に支店があり、グループ企業を韓国と香港に構え、今後更なる海外展開も見据えています。
外国人材の採用を始めたきっかけは、社長である私自身(岡田氏)が香港に6年間駐在したことです。駐在中、文化や風土、考え方の違いについて、多くのことを学びました。海外で私が刺激を受けたように、当社の日本人社員にも自分たちとは異なる多様な価値観を知ってもらいたいと思い、日本人にはない発想を持つ外国人材を採用しようと考えました。
食品業界は、売れる商品のトレンドや顧客のニーズが目まぐるしく変化します。総合商社として、その変化にスピーディーに対応するためには、広く柔軟な思考をもって価値観をブラッシュアップしていくことが必要です。
当社では、日本人社員と外国人社員が一緒にディスカッションすることで、多様な価値観や考え方に触れて新たな気づきにつながるなど、お互いの存在が良い刺激になっています。
コロナ禍の前までは、日本人社員が外国人材と接し、異なる価値観に触れる機会をより増やすため、香港の学生を受け入れるインターンシップを行っていました。
現在は残念ながら海外からのインターンシップはストップしていますが、いずれ再開したいと考えています。
当社は40年以上前から新卒社員のみを採用しています。このため、当社のOJT研修には長年のノウハウが詰まっており、新卒社員ならではの悩みに共感し、フォローしながら行うものとなっています。2022年に新卒で入社した陳さんも、このOJT研修を受けて、現場で先輩から学びながら成長し、今では大阪・兵庫を中心に約60社の顧客を担当する営業スタッフとして活躍しています。
陳さんは他の人が気づかないようなことにも非常に丁寧な気配りができ、スケジュールや進捗を周囲と細かく共有できるので、とても信頼されています。取引先でも、仕事以外の世間話に花を咲かせたり人生相談をしたりと、かわいがってもらっているようです。
MEET IN OSAKAを通じて6人の外国人材に選考を受けてもらいましたが、面接時には陳さんも同席してもらいました。採用には、配属予定先の実務担当者の意向を尊重することを心がけており、先輩社員の陳さんの意見をしっかりと反映しました。
当社の企業理念は、「元気でなんかおもろい会社」。これまでも、総合商社でありながらBtoC商品開発に積極的に取り組むなど、“なんかおもろい”というアンテナを軸に、新しい試みを実行に移してきました。
そこへ日本人にはない外国人社員の感性をプラスして、“もっとおもろい”ことを実現したいと考えています。
めざしているのは、当社の全拠点に、最低一人は外国人社員を配置することです。毎年少しずつ採用し、外国人社員と共に働くノウハウを蓄積し、10~20年かけて、地道に受け入れ体制を強化していく予定です。
MEET IN OSAKAを通じて見た外国人留学生は、日本語の勉強だけなく、日本の文化や風土についても意欲的に学び、適応しようとする姿勢が見られました。今後も国籍問わず、優秀な人材を積極的に採用していきたいと思っています。
次に進出する海外拠点としては、シンガポールか台湾を検討中です。海外とのネットワークを広げる橋渡しとしても、外国人社員には大いに期待しています。
外国人材の採用では、言葉の壁に不安を感じている企業が多い印象です。しかし、それを外国人材の日本語能力の問題にしてしまうのではなく、企業側の受け取り方・伝え方を見直すことも重要なのではないでしょうか。外国人の方々は、日本で働きたいという明確な意志を持って就職活動に臨まれており、熱意とやる気に溢れている方が多いと感じています。当社では外国人材を採用したことによる大きなトラブルはなく、企業に新しい風を吹き込んでくれる貴重な存在となっています。今後、積極的に外国人材の採用を検討する企業も増えてくると考えています。
私はもともと食べることが好きだったので、就職活動は食品業界を中心に行いました。日本の就職活動は面接やテストの数が多く忙しいと感じましたが、いろんな業界や企業を見て、諦めずにトライし続けたことで、最終的に、かね善の「元気でなんかおもろい」という理念に惹かれ、かね善への就職を決めました。就職後は、上下関係や時間に対する厳格さといった日本の企業風土にとまどいを覚えたこともあります。しかし、分からないことは、謙虚な姿勢で正直に尋ねることを心掛け、どんなときにも笑顔で明るく接することで、同僚や先輩社員の皆さんに受け入れてもらえるようになりました。今は、元気でおもろい人が多いかね善で毎日楽しみながら働いています。
将来は日本の食べ物で、国境を越えた世界中の人たちの幸せと笑顔を増やすような、海外事業にチャレンジしたいです。
記載の内容はインタビュー時点のものです【公開月:2024年2月】
大阪府「令和6年度 外国人留学生等マッチング支援事業」は
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